いまだに注射に苦手意識のある高校生の娘が、インフルエンザワクチンを鼻スプレータイプ:フルミストで接種。
実際に接種してみた感想、予防効果や副反応、予約のコツまで“実際どうだった?”をギュッとまとめました。
注射が苦手でも受けやすいインフルエンザワクチン:フルミストについて、家族目線でわかりやすく解説しますね。
「鼻スプレーって本当に効くの?」「費用や当日の流れは?」そんなモヤモヤを解消します。
フルミストを接種の体験談
実際にフルミストを接種することになった流れをまとめました。
最初はチメロサール(水銀)フリーの不活化ワクチン予定だった
今年、高校3年生で大学受験を控えている娘と家族全員で、当初はチメロサール(水銀)フリーの不活化ワクチンを接種する予定でした。
ところがインターネットで、「フルミストは鼻からワクチンを接種するため、自然感染に近い免疫反応を引き起こすため、予防効果が高い」「注射タイプは約半年の効果だが、フルミストは半年~1年の持続効果を期待できる」と読んで、だったらフルミストにしてみるか?!となりました。
注射に苦手意識のある娘も「それならフルミストにする!」と歓迎し、フルミストを接種することになったのです。
フルミストの予約はギリギリセーフだった
2025年10月26日(日)に接種希望とクリニックに問い合わせたところ、在庫ギリギリで予約できました。
「このあとは11月初旬にならないと入荷しないので、お友達でフルミスト接種を希望している人が居たらそのように伝えてくださいね。」と受診の際に言われました。やはり人気があるみたいです。
フルミストの接種はアッという間
問診が終わり、いざフルミストの接種!
小さい注射器仕様のワクチンを、片方の鼻の中にシュッ!とそれぞれするだけ。時間は数十秒くらいでしょうか?
痛くなかった!と娘も喜んでいました。
ちなみに受診したクリニックでは、フルミストの接種料金は8,500円。東京都内のクリニックをいくつかチェックしてみたところ、8,000円~9,000円の価格設定が多かったです。
フルミストの副反応はあった?
接種した夜は、何事もなく就寝したものの、なんと夜中3時くらいから鼻水と喉の痒みが始まってしまいました。眠れないほどで、寝不足でぼんやりするとのことで、フルミスト接種の翌日は学校を休むことに。
発熱は36.9度が最高と平熱の範囲でしたが、鼻水と喉の痒みは約3日間続きました。
娘に卵アレルギーはないものの、スギ花粉とハウスダストアレルギーがあるためシディキュア・ミディキュアの舌下免疫療法を行っています。そのためアレルギー様の副反応が出やすい体質なのかもしれません。
数日間とはいえ、つらそうな副反応だったので「フルミストじゃなくて注射タイプの不活化ワクチンにしておけばよかった?」と尋ねたら、「注射は嫌いだし、フルミストのほうが効果が高くて持続するから、鼻水とかゆみはしんどかったけどフルミストでよかった!」と言っています。
2025年11月10日現在、今のところインフルエンザに罹ってはいません。
フルミストの効果と注意点まとめ
フルミストの効果と注意点について、仕組み・副反応・予約や費用をまとめますね。
フルミストの仕組みと期待できる予防効果
フルミストは経鼻噴霧タイプのインフルエンザ生ワクチンで、弱毒化したウイルスを鼻腔内に吹き付けて、自然に近い形で免疫反応を起こします。
そのためフルミストは鼻粘膜で局所免疫を作るので、感染を防ぐ設計なのが特徴です。注射型の不活化ワクチンは主に血中のIgGを高めて重症化予防に寄与するので、フルミストは感染そのものを防ぐ効果を期待できます。
接種対象は主に2歳~18歳の子供のみとなっています。
1シーズン1回で接種が完了するため、注射のための受診を1度で済ませられるのは、子供にとっても連れて行く親にとっても負担が少ないのが嬉しいところ。
「注射だといつも泣いてしまう子が、鼻スプレータイプのワクチン接種なので泣かずに受けられた」という声が多く、その様子はテレビニュースの特集でも放送されていました。
ただしあまりにも低年齢の場合、フルミストのビジュアルは「小さい注射器」なので怖がってしまうこともあるそう。
両方の鼻に接種しなければならないため、接種を怖がる子には接種する面が広い腕にするほうが、子供の注意をうまくかわせれば医療者にとっては注射タイプのほうが接種しやすいという場合もあると経験談を書いているドクターの感想を見かけました。
注射タイプのインフルエンザワクチンより、フルミストのほうが効果が高いとはいえ、あくまでも予防接種ですので、手洗い・換気・栄養・十分な睡眠といった基本的な衛生・生活習慣に気をつけることはマストです。
インフルエンザの予防接種は、あくまでもインフルエンザ感染・発症から体を守るための手段が増えたと考えましょう。
フルミストの副反応・接種できないケース
フルミストは生ワクチンであるため、接種後に鼻水・鼻づまり・くしゃみ・微熱・倦怠感といった局所的・一過性の反応が比較的よく見られます。
インターネットでフルミストを接種したご家庭の体験談を読むと「翌日から38度台の熱が数日間出た」「体がだるいと子供が訴えて翌日は学校を休んだ」「鼻炎症状が3日ほど続いた」などのエピソードをみかけます。
一方で、喘息や重いアレルギー既往のある方、免疫抑制剤を使用中の方、卵やゼラチンアレルギーのある方、などについては接種見合わせが推奨されていますので、かかりつけ医に相談してみましょう。
フルミストのデメリット
上記で述べた接種料金が高いほかに、「フルミストを接種後の1〜2週間はインフルエンザ検査をすると陽性となるので、発熱すると副反応なのか本当に感染症に罹患しているのかわかりにくい」という点があります。
フルミストの費用・予約について
フルミストの接種費用は医療機関によって差があり、私が東京都内のクリニックをチェックした範囲では8,000円~9,000円の範囲でした。
フルミストの接種を実施しているクリニックの多くは予約制となっており、かかりつけにしている場合だけを対象とするクリニックもありますので、事前にしっかり問い合わせして確認しましょう。
注射よりタイプより約2倍の価格ですが、「子供が笑顔でインフルエンザワクチン接種を受けられた」と子供だけでなく親からの評価も高くなっています。
接種価格については、お住いの自治体に助成金制度がないかを確認してみましょう。
まとめ
大学受験を控えた娘が、予防効果が高いことが期待できるインフルエンザワクチン:フルミストの接種を受けられて良かったというのが我が家の感想です。
ただ3日間ほど続いた鼻水と喉のかゆみの副反応は、なかなか大変そうで学校を一日休んでしまうほどでした。(高校生の乙女が人前で鼻をかみまくるのは嫌だ!という事情もあったのかも?)
インターネットでフルミストを接種されたご家庭の体験談では、数日間発熱してしまったというお子さんの話もみかけました。
痛みがない・予防効果が高いことなどメリットが多いフルミストですが、体調や既往症によって接種を医師から控えるように勧められる可能性もあります。
既往症のある場合は、かかりつけ医とよく相談してフルミストの接種を受けるかどうかを決めるようにしましょう。

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