夏風邪の代表とも言えるヘルパンギーナと手足口病。この2つの違いはどのような点なのでしょうか?
また同時に罹ってしまうことはあるのでしょうか?
ヘルパンギーナと手足口病の症状の特徴は?
そもそもヘルパンギーナや手足口病とはいったい何かを理解している方が少ないのではないのでしょうか?
ヘルパンギーナとは感染症の一つです。
40度近い高熱を突然発症する他、水疱(すいほう)がのどにできるために食欲がなくなったりします。
そのため食事する際にも痛みが生じ、唾を飲み込むこともつらくなります。
手足口病も感染症の一つです。
こちらも38度近くの高熱を発症する他、水疱がのどにできます。手足や口の中、全身にブツブツができてしまうのもこの感染症の特徴です。
一見すると同じように見える感染症ですし、医者ですらも判断が難しいときがあるのです。
では、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、ヘルパンギーナの場合には、手足などにブツブツが発生しません。
そのため見た目はそれほど派手ではないのです。また、手足口病の場合には発熱しないこともあります。
ですから、手足口病は見た目こそ派手ではありますがそこまで苦しくなく、ヘルパンギーナのほうが子供にとっては苦しく、とてもつらいということが多いです。
ヘルパンギーナと手足口病の原因になるウイルスって?
この双方の感染症のウイルスの違いはあるのでしょうか?
ヘルパンギーナの原因となるウイルスは、主にエンテロウイルス属というものです。このウイルスは腸管内で増殖をします。このエンテロウイルスの中のコクサッキーA型ウイルスが主な原因となります。
この感染症を引き起こすウイルスは複数存在しているため、一度治っても再感染してしまうこともあります。
手足口病の原因となるウイルスは多種多様です。
そのため、ウイルスの違いにより症状にも違いが出ることもあります。
そして、この二つの感染症は感染経路はほぼ同じなのです。
具体的には、空気感染、接触感染、糞口感染により感染が拡大します。
こまめなうがい手洗い、くしゃみや咳をする場合には口を覆う、なるべく共用のものは避ける、おむつ交換も注意する、以上のことに注意すると感染の拡大を食い止めることができます。
また稀ではありますがヘルパンギーナと手足口病は併発もします。
ただ基本的に対処の仕方は同じです。
一つの感染症に一つのウイルスではないので、多種多様のウイルスから感染してしまうと併発してしまうのです。十分に注意してください。
もしもこれらの感染症に感染してしまった場合には、ゼリーやプリン、そうめんなどののどに優しい食べ物を食べさせてあげましょう。
食欲が減ることで体の免疫力が低下し、また感染症を引き起こしてしまう可能性もあるので食事はしっかりとさせてください。
この二つの感染症の違いや類似点をしっかり理解することが、重要なのです。
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