夏場になると子供を中心に急増する病気、ヘルパンギーナ。口内炎や喉の痛みで、普通の食事ができなくなるところがいちばん厄介な点です。
いったいどのようにすれば、少しでも食べやすい食事にすることができるのでしょうか?
ヘルパンギーナに効果のある薬ってあるの?
ヘルパンギーナはウイルス感染症のため特効薬がありません。
ただ熱が高くなる病気なので、医療機関を受診すると解熱鎮痛剤を処方されることが多いです。
あと二次感染の疑いがあれば、抗生剤や鼻水・痰になどに効く薬の処方もあります。
抗生剤は親としてはあまり飲ませたくない印象がありますが、お医者さんが診察をして必要だと判断しての処方ですからきちんと服薬したほうが安心です。
実は私自身、娘の抗生剤を処方されたことがあったのですが「この症状で抗生剤はいらないんじゃないの?」と自己判断して飲ませなかったことがあるんです。
そうしたら結局、風邪の鼻水から中耳炎になってしまって耳鼻科へ・・・。耳鼻科で今回の病気の経緯を説明したところ「たぶん小児科で処方された抗生剤を飲んでいれば、中耳炎にはならなかったと思います」と言われてしまいました。
無駄に娘にしんどい思いをさせることになってしまって、きちんと飲ませてあげればよかった・・・と反戦しています。
子供がヘルパンギーナの時の食事はこんなふうに工夫してみて!
基本的には自然治癒で治すことのできる病気なのですが、発症から4〜6日ほどは口内の激しい痛みは続きます。
さらにヘルパンギーナは初期症状として高熱も出るため、熱が引くまでのはじめの1〜4日間は食欲も不振になります。
つまり発症から少なくとも一週間は、とても普通の食事を食べられる状況じゃないというわけです。
子供はあまりの口内の痛みに、食事どころか飲み物すら受け付けないこともあります。
しかし、高熱を伴う病気のため脱水症には十分に気をつけてください。
まずは水分を多く含んだ流動性の食事を与えるのが望ましいでしょう。このとき、口の中を刺激するような刺激物(高温のものや香辛料の入ったもの)を与えるのは避けてください。
刺激を与えない、口の中にしみない食事、例えばゼリーやプリンやアイスクリームなどを様子を見ながら与えると良いでしょう。ヨーグルトも栄養的に与えたいところですが、子供によってはヨーグルトの酸味がしみるといって嫌がることもあります。
子供はあまりの痛みに飲食を嫌がりますが、発熱が続くうちは少しずつでも、必ず水分を取らせるように心がけてください。
ゼリー等の流動性のものが食べられるようになってきたら、薄味で水分を多く含んだ柔らかい固形物から与えていきましょう。
たとえば、柔らかめに煮たうどん・そうめんまたはにゅうめん・薄味のおかゆなどです。
うどんやおかゆなどの食事を「しみさせない・痛くしない」調理のポイントが二つあります。
- 食材を細かく切ること!
- クタクタになるまで煮込むこと!
この二つを気をつけて調理すれば、咀嚼の際の痛みや刺激は軽減されます。
イメージとしては、赤ちゃんの離乳食を作る感じですね。
麺類やお米等の炭水化物だけでは栄養の偏りが気になる場合は、カボチャやにんじんなど煮込めば柔らかくなるお野菜等も一緒に煮てもOK。
このとき、麺やお野菜を細かく切ってから煮込むのを忘れずに。
味付けに関してもいくつかポイントがあります。
まず気をつけたいのは、お粥を作るとき。
ついつい梅干しをのせてしまいがちですが、ヘルパンギーナの子供にとっては天敵です。しみて食べられません。おすすめの味付けは、お味噌を使った薄い味付けです。
おかゆやおじやだけでなく、味噌味ベースのあったかいおうどんもオススメ。ちょこっとのお味噌で風味が出るので、決して使いすぎず優しいお味に仕上げてください。
さらに、栄養価を高めたいならタンパク質をプラスして、といた卵を落とせば栄養バランスもばっちりです。
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