ヘルパンギーナといえば口内炎や喉の痛みが辛いことで知られています。
いったいどれくらい、そのつらい症状が続くのでしょうか?
ヘルパンギーナの症状の喉の痛みはどれくらい我慢が必要なの?
ヘルパンギーナの喉の痛みは、ピークが発症から2~3日、その後だんだんと痛みがやわらいでいくものの4~5日は、普段のように飲食できないくらいの痛みが続きます。
あまりの喉の痛みに唾を飲み込むことも出来ず、痛みがあるうちは洗面器などに出していたというお子さんも多いです。
また同時に出来る口内炎も、発症してから2~3日の間が特に辛いです。なかには大きくなって口内の表面がただれてしまうほどになってしまうものも・・・。
でも1週間も経てば、口内炎も喉の痛みも回復してきます。
ヘルパンギーナは高熱も伴いやすいため、水分補給が大切ですが、この喉の痛みと口内炎で飲み物を嫌がる子供も多いです。
できるだけ喉にしみにくい飲み物をあげてしのぎましょう。スポーツドリンクは意外にしみるという子もいるので、その時は薄めたり、柑橘系ではないジュースやドリンクゼリーなどを与えてみてください。
それすらも飲めずグッタリしてしまっているようなら、お医者さんで点滴を受けたほうが良い場合もあるので受診してくださいね。
ヘルパンギーナってどんな夏風邪なの?
「夏かぜ」のひとつ、誰もが知っているヘルパンギーナ。
ウィルス感染症の一種で、幼児や子供が感染しやすいことで有名です。
流行期は6月下旬から8月半ばが一般的。
でも2016年は6月初旬から流行りだしている地域もあるので、今年の夏カゼの主流になるのではないかと予想されています。
主な症状としては、口内に炎症が発生。喉にも痛みを伴います。食べ物を食べたときに子供が喉に痛みを訴えたら、ヘルパンギーナを疑ってみてください。
また高熱を発生することもあるのが特徴で、同じく口内炎ができる手足口病とは違う点です。
ヘルパンギーナの原因になるウイルスって?
ここでは発症するまでの仕組みをご説明します。
前述の通り、ヘルパンギーナはウィルスによって感染するもの。元凶はエンテロウィルスと呼ばれるウイルスです。
これは固有のウィルスではなく群の呼び名で、エンテロウィルスの中でも有名なのがコクサッキーウィルス。
それにもA群、B群などの分類があり、特にヘルパンギーナの発症の原因になりやすいのはA型コクサッキーウィルスです。
そのため単に夏かぜと言っても、その症状は感染するウィルスの種類によって微妙に変化します。
いまは主に、A型コクサッキーウィルスに感染したケースを中心にお話ししますね。
ヘルパンギーナの気になる症状は、やはり口内炎。
前述の通り症状は様々なので必ず発症するわけではないですが、代表的な症状として喉の痛みと口内炎が発生すると思っておいてください。
口の中に水泡が発生したり、水ぶくれができたりもします。
これはエンテロウィルス群が、喉や腸内で増殖しやすいから。
水泡は大きさこそ直径数ミリ程度なものの、発生するのが1つだけとは限らないので厄介です・・・。
主に口腔内の上あごや咽頭部に発生しやすいのが特徴ですが、無数に発生してしまうケースもあります。
簡単に目視できるので、発症を疑ったときは口の中を覗いてみてください。
ただし、直接手で触れたりしないように!
というのもウィルス症候群であるため、大人にも感染してしまう可能性があるのです。
できれば、口の中を覗く前にマスクをしておきましょう。大人のほうがこじらせやすい=症状がひどくなりやすいので感染には十分に気をつけるようにしてくださいね。
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