2016の夏かぜの流行はどんなものが予想されているの?

発熱中の子供 健康
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2016年の夏かぜは、例年と同じようにヘルパンギーナやプール熱(咽頭結膜熱)、手足口病が流行すると予想されてます。

発熱中の子供

またこれら以外でも、夏に流行が見られる感染症があるのを知っていますか?

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夏風邪の中で2016年に特に流行しそうなのは?

特に今年の夏に流行りそうなのはヘルパンギーナ。
というのもすでに5月末~6月は初めの統計で、西日本を中心に感染者が増えてきているのです。

感染警報が発令される基準値をすでに上回っている地域もあり、過去5年間の同じ時期と比較すると最も高い警報基準値となっているとのこと。

このほか、おたくふくかぜは6年ぶりの大流行が予想され、溶連菌感染症は昨年に引き続いて流行することが予想されています。

プール熱と手足口病の大流行は予想されていませんが、夏カゼの鉄板ですので注意が必要です。

ヘルパンギーナの症状は?

ヘルパンギーナの症状は、主に39度から40度の高熱が突然出ます。熱の高さが手足口病とは大きく違う点です。上あごの粘膜や喉の奥に水泡ができます。

喉が痛くなりつばを飲むことが困難になるため、よだれが多くなったり嘔吐しやすくなるのも特徴。

主に乳幼児によく見られる病気ですが大人に感染する例もみられ、その場合は子供が罹った時よりも重症化することが多いです。

ヘルパンギーナの諸症状は2,3日で弱まりますが、2週間~3週間は他人に感染させる可能性があります。

1度かかってもなんどでもかかり、感染経路は接触感染・糞口感染・飛沫感染です。帰宅時や食事の前などに、しっかりと手洗いとうがいをすることをこころがけてください。

プール熱(咽頭結膜熱)の症状は?

プール熱という名前がいちばんメジャーですが、実際には塩素濃度がきちんと管理されたプールでは感染することはないそうです。最近ではアデノウィルス感染症と呼ばれることもおおい病気になりました。

流行は6月から増加し、7~8月にピークを迎え10月ころまで続くのが一般的。

主な症状は、結膜炎、咽頭、発熱の3つです(全く現れない場合もあります)。

急な発熱で始まり咽頭炎などの痛みが出現。

結膜炎に伴って、充血、目の痛み、かゆみ、めやに、まぶしくなったり涙が止まらなくなることもあります。ひどい場合は眼科を受診して目薬を処方してもらうことが必要です。

他にも腹痛や下痢、咳を伴うこともあり、これらの症状は3~5日程度続きます。ただし月齢が低い場合は、1週間以上発熱が続くこともある病気です。

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まれに重症化し肺炎などを起こすことがあるため注意が必要です。

手足口病の症状は?

まず手足口病は、38度くらいの熱が2~3日出ます。(まれにヘルパンギーナのように高熱を出すこともあり)。

1~2日ほど経つと水泡や発疹が手や足、口などに出てきます。

大人が罹った場合は、強い痛みを伴うケースが多く、ひどくなることがありますのでお子さんから感染しないように注意してください。

他に食欲の低下や脱水症状、ごくまれですが髄膜炎を併発することもあります。

口内炎がひどいと唾も飲み込むのが大変なくらいになりますので、なかなか水分をとってくれなくなります。

唇がカサカサしている、目がくぼんでいる、熱があるのに汗が出ていない、泣いても涙の量が少ない、などの症状がったら脱水のサイン。

もしこれらの症状があるのに水分を与えても飲もうとしない場合は、医療機関を受診して点滴をしてもらう必要があるかもしれません。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の流行も夏カゼが流行る時期がピーク!

夏風邪ではないですが注意するべきなのがもう一つおたふくかぜです。

ピークは6月~7月ころ。2016年は5年ぶりの大流行となっています。

おたふくかぜのムンプスウイルスは無菌性髄膜炎を起こす場合があり、2016年はおたふくかぜの流行に伴って報告数が過去10年間のうちで最多です。

また思春期を過ぎてからかかると、男性の20%~30%に睾丸炎、女性の7%に卵巣炎を起こすとされています。

難聴になる場合もあり、これは罹った年齢を問いません。

1度かかったらかからないと言われていますが最近はもう1度罹るケースがふえているそうですので注意してください。(子供の頃に罹ったと思っていたおたふくかぜの症状が実はおたくふくかぜではなく別の病気だった、という場合もあります)

夏風邪の予防方法は?

どの風邪にも言えることですが、まずは手洗いうがいが大切です。

さらに夏風邪は感染経路は吐瀉物や便などが多いため片付ける人までもがそのリスクに晒されています。処理する時は使い捨ての手袋をして、拭きとった嘔吐物や雑巾などはビニール袋に密閉して、使い捨て手袋も一緒に入れて廃棄するようにしてください。

エアコンの効き過ぎやつけなさすぎも免疫力を下げてしまう原因です。28度を目安に調節して、睡眠・休養がしっかりとれる環境づくりをしましょう。

ただしエアコンの風が直接体に当たらないように気をつけます。可能ならば隣の部屋のエアコンをつけて、部屋をつなげてその冷気がくるようにすると快適です。

何と言っても体の免疫力を保つことが基本。

疲れをためないように、シッカリ睡眠とシッカリ栄養を摂ることが、夏風邪をはじめとした病気に掛からないようにする一歩です。
 

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