野焼きの煙や臭いに悩まされていませんか?
野焼きのにおいは洗濯物へにおいが付いてしまうだけではなく、健康被害のリスクもあるのです。
今回は、野焼きのにおいを洗濯物から取る方法について、野焼きの実態や法的規制、健康被害のリスク、野焼きを回避する方法などについて実体験をまじえて解説します。
あなたの野焼きのにおいの悩みにお役に立てるはずですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
野焼きの臭いの付いた洗濯物への対処法
洗濯物に染み付いた野焼きの臭いは、非常に不快で気になるもの。
ここでは、臭いの付いた洗濯物への効果的な対処法を紹介します。
再洗濯前の処理
野焼きの臭いが付いてしまった洗濯物を再洗濯する場合、まずはその洗濯物をパタパタとはたいてみましょう。
少しは臭いの粒子が落ちて、臭いがマシになるかもしれません。
とはいっても煙の粒子は小さいので、衣類の生地の中に入ってしまっているとパタパタしたくらいでは気休め程度しか落ちないことが多いです。
ファブリーズ等の消臭剤は、においの粒子が混ざってしまう可能性があり、経験上より臭いがきになってしまったことがあるためオススメできません。
酸素系漂白剤の使用
実際に洗濯する前に、酸素系漂白剤につけ置きしましょう。
少量なら洗面器など、量が多いなら洗濯機の洗濯槽を利用して漬け置きするのが便利です。
私の愛用品は、花王のワイドハイターEXです。
だいたい私は数時間ほど酸素系漂白剤につけ置きして、そのあとは他の洗剤は入れずに洗濯機で洗っていました。
ただし色物は色落ちする可能性があるので、対象となる衣類の目立たない場所でちょっぴりつけ置きを試してからにしたほうが無難です。
たっぷりの水で洗濯する
最近の洗濯機は節水タイプが多いです。
野焼きの臭いを取るためには、たっぷりめの水で洗濯して水に溶けだした臭い成分が落ちやすい状況をつくりましょう。
ちなみに普段の洗濯でも、ぎゅうぎゅうに入れて洗濯するより、容量に余裕を持たせて洗濯するほうが生乾き臭などが出にくく、汚れ落ちも良くなります。
干し方を工夫する
風通しの良い場所で干すことで、野焼きの臭いは消えたけど生乾き臭がするなんていう悲劇を防げます。
本来なら殺菌・消臭効果のある紫外線に当てて、直射日光のもとに干すのが理想的。
ただ野焼きの臭いはいつ何時漂ってくるかわかりません。
部屋の中で、空気清浄機の真上やエアコンの風が当たる場所に干すのが安心です。
おまけ:洗濯できない衣類に野焼きの臭いが付いてしまったら?
以前、子供が着て出かけた冬物コートに野焼きの臭いがバッチリ付いてしまったことがありました。
野外のスポーツ応援に行った時、会場近くで野焼きをしていたのが漂ってきたそうです。
クリーニングから返ってきたばかりのコートを、またスグにクリーニングに出すのもシャクだなぁと。
そこで空気清浄機の[イオン消臭送風]機能をオンにして、その上にコートを干してみました。
コート全体に送風があたるように、何回かコートの位置をずらして送風してみたところ、見事に野焼きの臭いが取れてビックリ!
ただし取れた臭いは部屋に拡散するので、消臭中はその部屋にいられないくらい臭かったです。
野焼きによる洗濯物への臭いの影響とは
野焼きが原因で洗濯物に不快な臭いがついてしまうお悩みを知恵袋などの投稿で見かけることが多いです。
野焼きによる洗濯物への臭いの付着は、生活の質や健康に直結しますので、無視できない問題と言えます。
以下に野焼きが洗濯物に与える影響についてまとめました。
臭いの付着メカニズム
野焼きは、その煙が空気中を漂って、風に乗ることでかなり広範囲に広がります。
洗濯物が外干しされている場合、これらの煙は洗濯物に付着することに…。
湿気のある洗濯物は臭いを吸収しやすいため、特にその臭気が気になりがちです。
生活環境への影響
野焼きの臭いは、不快感だけでなく、生活の質を落とします。
通常、洗濯物を干す場所は住宅のベランダや庭先ですが、その状態で野焼きが行われればにおいがついてしまうわけです。
また家の中に野焼きのにおいが流れ込んでくることもあるため、窓を開ける場合は野焼きのにおいを感じたらスグに窓を閉めるようにしなけれなりません。
気分の悪化
洗濯物に付いた臭いは、実際にその衣類を利用しようとした時にストレスの原因になります。
香りに敏感な家人がいる場合、野焼きのにおいで気分が悪くなることも考えられます。
ストレスがたまれば、イライラするなど日常生活にも悪影響が出てしまうでしょう。
性別や年齢による影響
臭いに対する感受性は個人差が大きいですが、アレルギーを持つ人にとっては体調不良を引き起こす直接的な原因となりかねません。
特に呼吸器系に問題を抱える人の場合、野焼きの煙は大きな影響を及ぼすでしょう。
野焼きの実態と原因
次に野焼きの実態とその原因についてまとめてみましょう。
野焼きの実態
野焼きとは、家庭や農業の現場で行われる焼却行為です。
特に、枯れ葉や剪定した枝木を処理する方法として実施されることが多く、必ずしも違法ではなく法的に認められた例外もあります。
その例として挙げられるのは、農業の一環として行われる稲わらの焼却、地域の伝統行事に伴う焼却などです。
しかし実際には、許可された条件に従って実施されている野焼きばかりではなさそうです。
焼却が行われる理由について
野焼きが行われ続けている主な理由を挙げてみます。。
廃棄物処理の手間
家庭から出るごみを手軽に処理できる方法として、自宅での野焼きを選択する人がいます。
その理由は、ゴミ収集場所まで遠いことや焼却施設まで持ち込むのが面倒くさい、有料のごみ収集袋代を節約したいなど、人によっていろいろな理由があるようです。
伝統行事の影響
伝統行事や風習に基づく野焼きは法律的に認められています。
特に年末年始には、地域の文化や慣習のために野焼きを行う地域は多いです。
情報不足の影響
昔は学校に焼却炉があって、普通にゴミが燃やされていた時代がありました。
その昔の感覚で野焼きを続けている人もいるようです。
法令で禁止されている野焼き行為とは
日本国内では、野焼きは原則として法律で禁止されています。
これは、環境保護や公共の健康を守るために重要な規制です。
以下では、野焼きが法令で禁止されている理由や規制の内容を詳しく説明します。
野焼きとは?
「野焼き」とは、廃棄物を屋外で焼却する行為です。
具体的な方法としは、地面にそのままゴミを置いて燃やす、素掘りの穴の中で燃やす、ドラム缶にゴミを入れて燃やす、などがあります。
このような方法で焼却すると、煙や臭いの発生だけではなく、有害物質であるダイオキシンも生成してしまうため、野焼きは原則的に禁止されているのです。
法律の背景
野焼きに関する規制は、廃棄物の処理や清掃に関する法律で規定されています。
これらの法律では、適切な基準を満たさない焼却行為は健康被害や環境悪化の原因となるため、厳格に取り締まる必要があるとされています。
自治体によっては、違反した場合の罰則として、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられることもあります。
例外について
ただし野焼きが許可される例外があります。
それは農業を営むためや地域の伝統行事に基づいた焼却行為です。
例えば、農作物の収穫後の稲わらの焼却や、とんど焼きなどの行事における焼却が該当します。
苦情と対応
野焼きに関して地元住民から苦情が寄せられた場合、地元自治体は関係者に指導を行うことがあります。
ただし長年の習慣となっている人にとっては、野焼きの何が悪いのか?と指導されてもピンとこないこともあるようです。
野焼きによる健康被害のリスク
野焼きによる煙の発生は、周辺住民にさまざまな健康被害を及ぼす可能性があります。
ここではそれらについてまとめました。
有害物質の発生
野焼きで燃やされる素材によって、有害物質が生成されることがあります。
例えば、プラスチックやビニール製品が野焼きのような低温で燃焼すると、一酸化炭素やダイオキシンといった危険な化学物質が発生します。
これらの物質は、呼吸器系への影響が大きいとされています。
短期的な健康被害
野焼きによる煙を吸入してしまうことで、以下のような短期的な健康被害が考えられます。
呼吸器系の問題
野焼きの煙に含まれる微細な粒子を吸ってしまうことで、咳や喘息の症状を引き起こすことがあります。
特に、成長過程の乳幼児にとっては影響が大きいです。
目の刺激
野焼きの煙に含まれる成分が目を刺激することで、痛みや充血を引き起こす可能性があります。
特に子供が刺激を感じると、無意識のうちに目をこすってしまうことがあるので、その時は目薬などで対処してあげるようにしましょう。
野焼きの臭いを洗濯物につけない方法
野焼きの臭いは漂ってきてしまうものなので回避するのが難しいです。
そこで考えられる回避方法が、以下の2つの方法になります。
サンルームをつける
1軒家なら庭先やベランダに後付のポリカーボネート製サンルームを取り付けることで、野焼きの臭いをかなり防ぐことができます。
ただし密閉されているわけではないですし、固定資産税が上がったり、経年劣化で取りかえる必要があるなどのデメリットもあります。
家を引っ越す
実は我が家は野焼きの臭いが嫌で、賃貸物件を引っ越しました。
以前はいわゆる郊外に住んでいたのですが、たまに野焼きの臭いが洗濯物についてしまっていたのです。
そこで[ここなら絶対に野焼きの臭いは漂ってこないだろう]という東京23区内のとある場所へ引っ越しました。
通勤も楽になったし、野焼きの臭いに悩まされることもなくなってホッとしていますが、家賃が高いのが難点です。
まとめ
野焼き禁止の勧告は、各自治体がホームページや広報などで行っているのを見かけます。
でも昭和時代には一般的だったこともあって、なかなかなくならないのが実情です。
自主的に対策をして、だんだんと野焼きに対しての啓蒙が浸透していくことを祈るばかりです。
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