洗濯物から漂う生乾きの嫌なにおいに悩まされた経験は、多くの人が持つ共通の問題。
乾いたら消えることもありますが、残ってしまうことも多いです。
でも対策次第で、この悩みを解消できる可能性があります。
本記事では、生乾き臭問題を解決へと導く5つの有効な方法を紹介。
この情報が、洗濯物の生乾き臭の悩みを解決する一助となることでしょう。
生乾き臭は乾いたら消えるの?
生乾き臭は、衣類が十分に乾かない状態で発生する不快な臭いです。
この臭いの主な原因は、衣類に残る水分が微生物や細菌を繁殖させ、それが臭い発生の元になってしまうから。
でも上手に洗濯物を乾燥すると、これらの微生物が活動を停止して、結果として臭いが消えるのです。
特に梅雨時やジメジメした日には、湿度が衣類の乾燥を遅らせ、なかなか洗濯物が乾かないことが多いです。
このことで洗濯物についている微生物や細菌の活動が活発になって、その代謝物が生乾き臭の原因となります。
逆を言えば、衣類が完全に乾燥すれば、微生物や細菌の活動が抑えられ、臭いは消えるということになります。
生乾き臭を防ぐ洗濯時のコツ
生乾き臭は、洗濯物が十分に乾かないことで発生すると前述しました。
ではこの不快な臭いを防ぐためには、どうしたら良いのか?についてご紹介します。
まずは洗濯機で洗濯物を洗うところから説明しましょう。
洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯機の種類によって、洗濯物を洗える容量はさまざま。
ただどの容量の洗濯機であっても、洗濯槽にギュウギュウに詰め込んでしまったら、洗濯物の汚れが落ちにくくなってしまいます。
投入する洗濯物は多くても洗濯槽の7割くらいまでにしましょう。
洗濯槽の水をたっぷりめにする
近頃の洗濯機は節水モードが搭載されているものが多いです。
実はこれが洗濯物の生乾き臭を発生させる原因の一つにもなっています。
節水モード=洗濯時に使う水の量が少ないということなので、洗濯槽の中で洗濯物がしっかり動かない場合があるのです。
すると汚れが落ちにくくなってしまい、生乾き臭の原因になってしまうというわけです。
すすぎをしっかりする
最近の洗濯機は、すすぎを1回にするのが標準設定のものが多いです。
このすすぎを2回にすることで[洗い]時に出た洗濯物の汚れを、しっかり落とすことができます。
洗剤を入れすぎないようにする
洗濯洗剤が洗濯後に残っていたら、それも生乾き臭の原因になります。
よく汚れが落ちるようにと洗濯洗剤を多く入れたくなる気持ちはわかりますが、そこは使用目安の容量を守るようにしましょう。
酸素系漂白剤を併用する
酸素系漂白剤は、生乾き臭に効果的。
大体のブランドで、いつも使っている洗濯洗剤と併用することができます。
基本的には、色柄物にも安心して使えるのが特徴ですが、素材によっては使用できないものもあるので、使い方をしっかりチェックして使用してください。
定期的にこの方法で洗濯することで、衣類やタオルを清潔に保ち、生乾き臭を防ぐことができます。
柔軟剤を使用する
柔軟剤を使用することで、洗濯物をふんわりさせることができます。
ふんわりすることで乾きやすくなるため、生乾き臭の防止に一役買ってくれます。
洗濯後は早めに洗濯槽から取り出す
洗濯後は、洗濯機から早めに取り出して干すようにしましょう。
濡れたままで放置すると、それが生乾き臭発生の原因になってしまいます。
外干しで生乾き臭を防ぐ方法
次に干し方についてです。
まず外干しする際の注意点をご紹介します。
色落ち等の心配がない洗濯物は日光を当てる
日光には紫外線が含まれていて、紫外線には殺菌能力があります。
そのため色落ちなどの心配がない洗濯物は、日光が当たる場所に干して、その殺菌能力を有効活用しましょう。
日陰に干す時は風通し良くする
日陰の外干しでも、紫外線の恩恵はありますが、やはり直射日光よりは殺菌効果は低くなります。
そのため生乾き臭が発生する可能性があるので、洗濯物同士の間隔をあけて風通し良くするように干しましょう。
洗濯者同士をくっつけて干してしまうと、乾きにくくなって生乾き臭の原因になります。
室内干しでの生乾き臭対策
次に室内干しの生乾き臭対策をご紹介します。
紫外線の恩恵がないぶん、室内干しのほうが気をつけるべきポイントが多いです。
洗濯物同士の間隔をあける
外干しと同様、洗濯者同士をくっつけないことが大事です。
空気の通り道を、洗濯物の間につくって乾きやすくすることで、生乾き臭を防止できます。
扇風機を使用する
洗濯物に空気の通り道をつくったら、扇風機で風を送るようにしましょう。
首振りにして、洗濯物にまんべんなく風を送ると乾きやすくなります。
除湿機を使用する
室内に洗濯物から発散した湿気がこもるとカビに原因になってしまいます。
そのため除湿機を使用すると、部屋にカビが発生するのを防いでくれます。
実は我が家でも部屋干しをしていたら、部屋の隅っこにカビが発生!
部屋干しをよくするので除湿機を導入したところ、カビが生えなくなりました。
シャープ・山善・アイリスオーヤマの3メーカーの除湿機を使ってみましたが、シャープが一番のオススメ。
理由はいろいろありますが、なかでも水タンクの取り出しやすさがピカ一なのがシャープだから。
大きめ容量だと持ち運びはしにくいけれど、羽が動くのでまんべんなく洗濯物に風を当てることができます。
また取っ手のついたタイプだと、羽は動かないけれど持ち運びしやすくいです。
我が家では、大きめの方を固定した場所で使って、小さめの方を乾かす場所に持っていって使っています。
風と除湿を同時に行ってくれる除湿機での乾燥は、生乾き臭防止に絶大な効果がありますよ。
生乾き臭が気になる場合の処置
生乾き臭が発生すると、普通に洗濯しただけっだと、その衣類にはニオイが残りがちです。
一度付いてしまった生乾き臭をどうやってとるか?についてご紹介します。
酵素系漂白剤につけ置き洗いする
洗濯機に入れる前に、洗面器などで生乾き臭が付いてしまった衣類をつけ置き洗いするようにしましょう。
ちなみに我が家では、生乾き臭が付いてしまった衣類は[レノア超消臭抗菌ビーズ スポーツ]という衣類用消臭剤で漬け置きし、そのあと洗濯機で洗濯しています。
しっかり外干しする
つけ置き洗いして洗濯機で洗濯すると、だいたいの生乾き臭はなくなっていることが多いです。
ただ生乾き臭の元になる微生物や細菌が100%取れるということはないので、洗濯後はしっかり干すことが大切。
可能なら、外干しで日光をあてて紫外線殺菌するのがオススメ。
室内干ししかできないなら除湿機を使用して乾燥させましょう。
除湿機がなくて室内干しする場合は、扇風機とエアコンを併用して、乾きやすい+洗濯物からの湿気を取り除くようにしましょう。
その他の生乾き臭対策について
生乾き臭は、洗濯物が十分に乾かないことで発生しますが、それ以前に行っておいたほうがよい対策を紹介します。
洗濯機のくずとりポケットはこまめに掃除する
縦型洗濯機には、洗濯槽内にくずとりポケットが付いています。
このくずとりポケットは、何日もくずを溜めておかずに、毎日捨てるようにしましょう。
そうしないとくずとりポケットの中で、湿っている糸くずなどに微生物や細菌が繁殖してしまいます。
週に1回くらいは、取り外してキッチンハイター等でつけ置き洗いすると清潔を保てます。
洗濯機の洗濯槽を掃除する
洗濯機の洗濯槽は掃除していますか?
洗濯機本体と洗濯槽の裏には、使っているうちに汚れがたまっていくもの。
これを取るために洗濯槽用の洗剤などで、定期的に洗うようにしましょう。
そんなのは気にならない!という場合でも、衛生面を考えると1ヶ月に1回程度は行うのがおすすめ。
私は洗濯槽用の洗剤ではなく、キッチンハイターをコップ1杯程度入れて[洗い]を最高水位で行って1時間ほど放置して、排水→洗いを行って清掃しています。
使用後の衣類は広げておく
使用後に湿っている服やタオルが、すぐに洗えない場合。
そのまま洗濯かごに放り込まずに、しばらくハンガーにかけて吊るすなどして、湿気をとるようにしましょう。
使用後に濡れた状態のままだと、より微生物や細菌が繁殖しやすくなり、生乾き臭の原因となってしまいます。
我が家はでは、入浴後のバスタオルは脱衣室に吊るしておくようにしています。
乾きやすい素材の衣類を選ぶ
生乾き臭は、湿ったままだと微生物や細菌が繁殖して起こる嫌なニオイです。
特に汗は微生物や細菌が繁殖する絶好のエサになってしまいます。
そこで湿っても乾きやすい素材を選ぶようにしましょう。
綿100%だと、服やタオルはどうしても乾きにくいです。
5%ほどでも、ポリエステルなどの化学繊維が入っていると、綿の肌触りはありながらも乾きやすいでしょう。
まとめ
生乾き臭のする衣類は、自分も他人も不快になってしまうもの。
近頃は[スメハラ]なんていう言葉も出てきて、生乾き臭を外出時に漂わせていたら、そんなふうに言われかねません。
周囲も「あなたクサイですよ」とは言いにくいので、生乾き臭のする衣類を使用しないようにするのはエチケットの一つであるとも言えます。
生乾き臭を防ぐ方法は、上記のようにいろいろとあります。
複数の方法を組み合わせて、自分に合った生乾き臭対策をしてみてくださいね。
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