おたふく風邪の症状は子供と大人で軽い重いなどの違いはあるの?

おたふく風邪で腫れてしまった 健康
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おたふくかぜはこれまで春~夏にかけて流行する感染症でしたが、2015年からのここ2年ほど季節に関係なく流行しています。

耳の下が数日間はれて痛いだけでしょう?と思われがちですが、実はこわい副作用もある病気だと知っていますか?

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おたふく風邪の症状は子供のほうが軽いって本当?

なんとなく子供のほうが軽く済むイメージがありますよね。

でも医師によって【大人の方が重くなりがち】という人もいれば、【子供だから軽い・大人だから重くなるという印象はない】という医師もいます。

大人であっても子供であっても、

  • 軽い人はちょっと耳下腺が腫れるくらい
  • 重い人は耳下腺の激しい痛み・高熱・頭痛

とさまざまです。

気をつけたいのは、症状の軽い・重いの違いで合併症が出る・出ないではないということ。

中には症状がなかったのに、おたふく風邪の合併症の一つである髄膜炎になってしまう人もいます。

またおたふく風邪は不顕性感染(感染しても症状が出ないこと)が多く、約3割がいつの間にか感染して症状が出ません。

それでもおたふく風邪のウイルス(ムンプスウイルス)には感染しているので、合併症にかかる可能性はあるというわけです。

おたふく風邪の合併症で気をつけた症状とは?

おたふく風邪の合併症でいちばん多いのは髄膜炎。

必ずではありませんが、おたふく風邪の発症後5日~10日後に症状が出てくる場合が多いです。

発熱・嘔吐・頭痛・首のハリ、などの症状が現れたら髄膜炎を起こしている可能性があるので医療機関を受診してください。

受診しても安静にして自宅で様子をみてくださいと言われることがほとんどですが、自己診断でおたふく風邪だと思いこんで自宅で安静にしている場合は違う病気の可能性もあります。

おたふく風邪からの髄膜炎については良好な経過をたどることが多いのが特徴で、1週間以内に後遺症はなく回復することが多いです。

とはいえまれに脳炎を併発することもあるので、けいれんや意識障害が出たらただちに受診するようにしましょう。

おたふくかぜの合併症で次に多い難聴

ムンプス難聴と言われるこの合併症。

予後が悪く、障害として難聴が残ってしまうことがあります。

難聴になってしまったかもしれない女の子

あさイチの特集で紹介されていた6歳の女の子は、おたふく風邪にかかったあと「聞こえにくい」と言い始めて3日後くらいには両耳が全く聞こえなくなってしまったそうです。

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ただこのように両耳にムンプス難聴が出ることはそんなに多くはなく、だいたいが片耳に出る場合が多いとのこと。

おたふくかぜによる難聴は、罹患者の約4%に発生しますが、そのほとんどは一時的なもので回復します。

でもその中の20,000人に一人の割合で、難聴が後遺症として残ってしまうと言われています。

この後遺症が残ってしまう割合。

あさイチに出演していた耳鼻咽喉科医師:守本倫子さんによると、数百人~1000人に一人の割合で残るのではないかとも考えられていて、現在日本耳鼻咽喉科学会でデータを集めて調査中とのことでした。

数百人に一人といったら、かなり確率が高いのだなと驚きますよね。。。

その他のおたふく風邪の合併症は?

よく「思春期以降に高熱を発する感染症にかかったら子だねがなくなる」なんていう話を聞きますよね。

おたふく風邪の合併症にも、睾丸炎があって成人男性がかかった場合は約3割に症状が現れるとのこと。

ただ特効薬はないので、できるだけ冷やすなどのケアをし、運動は控えて安静にします。(痛くておそらく運動をする気にはならないはずですが)

男性の睾丸炎の場合、片側だけが腫れる場合がほとんどで不妊になる可能性は低いのでやみくもに心配しないようにしましょう。

たとえ両側が腫れてしまったとしても、必ずしも不妊になるというわけでもありません。

また生殖器への合併症は男性だけの話ではなく、女性でもまれに卵巣炎を起こす場合があるので注意が必要です。

おたふく風邪の合併症を防ぐには?

残念ながらおたふくかぜにかかってしまってから合併症を予防しようとしても出来ることはありません。

熱が高くて辛いなら解熱鎮痛剤、水分がとれずに脱水症状を起こしているなら点滴など、あくまでも対症療法的な治療となります。

いちばんの合併症の予防は、おたふく風邪のワクチンを接種しておくこと!

おたふく風邪のワクチン接種

自己負担のなのでそれなりに費用がかかりますが、自治体の中には助成してくれるところもあります。

お住いの地域の役所に聞いてみるとよいでしょう。

接種費用は医療機関によって異なり、だいたい5,000円~8,000円くらいの場合が多いです。

まとめ

おたふく風邪の合併症に難聴があることは知っていたのですが、髄膜炎のほうが高い確率でなるとは知りませんでした。

予防はワクチン接種しかないとのこと。

ただ自分の周囲におたふくかぜにかかっている人がいた場合は、潜伏期間が経過して発病していない確認がとれてからでないと接種できません。

ですので、周囲で流行していない時期に早めに接種しておきましょう。

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