高齢者の親の見守りにスマートウォッチが活躍することを知っていますか?
これからご紹介するHachiは、アップルウォッチとiPhoneを利用して高齢者を見守るアプリです。
Apple Watchならではの健康管理機能も利用できて、通話や簡単に発信できるSOS機能など、様々な方法で高齢者を見守ることが出来ます。
Hachiについて、メリット・デメリットを含めてご紹介していきますね。
親の健康状態も把握できるHachi
Hachi(ハチ)は、iPhone対応のアプリケーション。
親にそのアプリがインストールされたApple Watchを装着してもらうことで、心拍数・心拍変動・歩数などバイタルデータまで確認ができる見守りグッズです。
iPhoneと連動させることで、安静時に心拍数に変動が見られたら、見守る人へメールで通知が届く仕組みです。
Apple Watchなら電話を簡単に受けられる・かけられるのも良いところ。
親自身が体調に異常を感じた際は、Hachiアプリの出ているApple Watch画面を5秒押すだけで、見守る人に緊急SOSを発信。
Apple Watchに親の家を登録しておけば、GPSが察知して外出時と帰宅後に、メールで見守る人に通知を送信してくれます。
またHachiアプリでiPhoneの自動応答を設定しておくと、見守られる人の方では特に操作せずに、見守る人とのビデオ通話が可能です。
このようにHachiは、かゆいところまで手が届く見守りグッズなんです。
Hachiのデメリットは?
まずは、Hachiのデメリットについてご紹介します。
- Apple WatchおよびiPhoneの購入が必要
- 毎日1~2時間くらいの充電が必要
- 親のApple Watch装着が必要
iPhoneとApple Watchの購入が必要
iPhoneは8以上、Apple WatchはS3以上で、Hachiのアプリが使用可能です。
ただiPhone8もApple WatchのS3~S5あたりも、もう3大キャリアでは扱っていません。
Apple Watch単体を外出時に使える機能を有効にするには、Apple Watchがセルラーモデルであることが必要だったり、そのためにはApple Watchが使える通信サービスを一緒に契約する必要があります。
2022年11月現在、Apple Watchを使用できる通信プランは格安SIMにはなく、大手キャリアしかありません。
大手キャリアの料金プランはいちばん安くても、1ヶ月あたり3,000円くらい。
ここにApple Watchの通信サービス分がさらに500円前後かかります。
ただし大手キャリアのほうが通信品質は良好です。
もし親が使用するのを辞めたいと言ったとしても、iPhoneやApple Watchは自分が使ってもよいですし、中古販売店に引き取ってもらうことも可能です。
利用者の多いiPhoneとApple Watchを使用したサービスなので、オリジナル機器を使ったサービスと違って、イザ使わなくなっても丸っきり無駄にはならないという安心感があります。
毎日1~2時間くらいの充電が必要
Apple Watchは充電式。
Hachiを入れたら、見守りのため手首に常に装着してもらうので、毎日の充電が必要になります。
毎日となると、親が面倒くさがってやってくれない可能性もあります。
ただ充電は時計盤の裏に、マグネット付きの充電器をくっつけるだけなので難しくはありませんので、【お風呂に入る前に充電する】など、習慣づければ慣れてくれるでしょう。
ある意味、この充電という作業を出来なくなったら、認知機能が低下してきているというサインにもなり得ます。
親のApple Watch装着が必要
常に見守るためには、親自身にApple Watchをずっと付けてもらうことが必要です。
もともと腕時計をつける習慣のあった方なら、それをApple Watchに変更するだけなので問題ないでしょう。
ただそのような習慣がなかった場合は、煩わしさを感じて外してしまいがち。
そんな時は、見守る側の子や孫も同じものをつけて、お揃いであることをアピールするという手もあります。
またApple Watchで通話するようにすれば、わざわざ電話を探したり、電話のある場所まで移動しなくて済むので、便利さから常につけてくれるようになることもあるでしょう。
見守り=監視と受け取る親なら、便利さをアピールすることで関心をもってつけてくれるようになる可能性が高いです。
Hachiのメリットは?
次にメリットについてご紹介します。
- Hachiの利用料は月額858円の安さ
- わずか5秒で緊急SOSの発信!
- お出かけ通知機能で外出・帰宅時も安心
- アプリで24時間365日・様子確認可
- iPhoneの自動受話設定が使用可
- 毎日2回・朝夕にメールが配信
Hachiの利用料は月額858円の安さ
多彩な見守り機能を持つHachiですが、1ヶ月あたりの利用料金は税込858円。
初月無料、年額払いなら税込8,580円なので、2ヶ月分もお得です。
見守る人の人数分、月額料金が発生します。
使用する機器は専用のものではなく、自分で購入するiPhoneとApple Watch。
もし親に使用するのを嫌がられても、自分で使用するなり、中古ショップに売るなり出来るので、使い道があるのも良いところです。
わずか5秒で緊急SOSの発信!
見守られる人が体調の異変を感じた時、Apple Watchの画面に出ているHachiを5秒間おさえるだけで、見守る人に緊急事態を知らせるメールが送られます。
見守る人がその緊急メールを確認したら、まず電話で連絡。
応答がなければ、こんどはビデオ通話にして、見守る人の状態を確認。
状況によって、駆けつけるなどの対応ができます。
お出かけ通知機能で外出・帰宅時も安心
Apple Watchを身につけた見守られる人が、外出した時と帰宅した時に、お知らせメールを見守る人に送信されるように設定できます。
またHachiには、位置情報をリアルタイムで確認できる独自の機能があり、移動経路の軌跡が24時間以内なら確認できます。
同じことがApple Watchでも出来るのでは?と思うかもしれませんが、iPhoneのヘルスケア共有機能ですと、GPS更新が不定期ですし、外出中の動きを追うには、見守る人みずからが画面を開くことが必要です。
一緒に暮らしていれば、いつ出かけたのかわかりやすいですが、離れて暮らしていればわかりません。
なのでHachiを見守られる人のApple Watchに入れておくことで、外出時・帰宅時に見守る人へメール送信を行ってくれるのは安心ですよね。
アプリで24時間365日・様子確認可
離れた親が元気に過ごしているかな?と気になった時、Hachiアプリでいつでも親の様子を確認できます。
Hachiのヘルスケアデータは、10分ごとに更新されるので、ほぼリアルタイムで親の体調を確認することができます。
確認できる内容は、歩数・心拍数・心拍変動の健康情報とApple Watchの電池残量・位置情報。
心拍変動は不定期です。
また更新の頻度を、10分ごとから5分ごと・1分ごとに変更することも可能です。
iPhoneの自動受話設定が使用可
iPhoneとApple Watchでは、着信があったら自動で応答する自動受話設定が可能です。
Hachiアプリが入っていても、この機能はもちろん利用可能。
iPhoneとApple Watchに不慣れな高齢者に便利な機能です。
親が操作をしなくても、通常の音声通話もビデオ通話ができます。
外出時はApple Watchで音声通話、在宅時はiPhoneでビデオ通話。
着信時に慌ててiPhoneを落とす心配もないし、いつでも連絡を取れる安心感があります。
そして実は、Hachiアプリでも自動受話設定は利用可能。
親から発信したい時も、Hachiならシンプルな操作画面でわかりやすいです。
毎日2回・朝夕にメールが配信
Hachiなら、朝9:00と夕方18:00に、Apple Watchで自動取得したデータを見守る人に配信してくれます。
見守る人が、Androidスマートフォン・ガラケーでもメール配信を受け取ることができます。
配信内容は、電池残量・心拍数・心拍変動・歩数・体脂肪率・体温・血圧・現在地。
またApple WatchがSeries6以降であれば、血中酸素濃度を簡易測定できる機能もついているので、その数値も配信されます。
毎日、親に電話連絡をしなくても健康状態がわかるので安心です。
まとめ
以上、見守りアプリ:Hachiとその利用方法についてご紹介しました。
Hachiはアップルウォッチを使用するため、新しいもの好きの方には、興味を持ってもらいやすい見守りグッズです。
見守りグッズを利用することで、親の日々の様子がわかるだけでなく、グッズを使えなくなってきたら認知機能が低下したことを察知することも出来ます。
いろいろな見守りグッズがありますので、親の性格・グッズの使いやすさ・費用など、それぞれ比較して導入してみてくださいね。
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