夏に流行ることが多い手足口病。
一般的に幼稚園児くらいの子がかかることが多い病気ですが、実は小学校高学年の学童期の子どもや大人でも感染してしまうことがあるんです。
そうなると幼児がかかるよりも症状がひどく出てしまうことが多いのが特徴。
実際、我が家の高学年の息子も罹患して散々な思いをしました。
手足口病の症状って一般的にどんなかんじなの?
米粒大の水泡のある発疹が、その名の通り手と足と口にできる病気です。
ただ皮膚にできる発疹は、痛みやかゆみを感じる場合はほとんどありません。数日で茶色くなって消えていきます。
熱は38度前後まで出る場合もありますが、どちらかというと平熱かそれよりちょっと高い程度のことが多いです。
問題になるのは口内炎がやたらと出来てしまうこと。
しかも大きくなる場合もあるので、痛みで食事ができないことで脱水をおこして点滴を受けなければならないということもあります。
ただ重篤な合併症が起きることはほとんどありません。ごくまれに脳炎を起こす場合があるとされていますが、小児科医を長年している医師でも手足口病で脳炎になった例は見たことがないという方もいるほどです。
大きくなってから罹ると手足口病の症状がひどくなるってホント?
下記は小学校6年生の我が家の息子が、夏に手足口病になってしまった時の口の中。
下唇の内側に無数の口内炎があります・・・。
もちろんこのほかにも頬の裏側とか上唇のウラなどにも多数の口内炎が・・・。
さらに喉にもいくつも口内炎が出来てしまって、飲み物でさえも苦労して飲んでいました。
つば(唾液)も痛くて飲み込みにくく、何度も洗面所に唾液を出しに行ったり・・・。
約1週間ほどで治りましたが、そのうち3日間はこの口内炎の痛みがMAXで本当につらそうでした。
皮膚の発疹はうっすらと手のひらに3つくらいで、水泡にはならず「これって本当に手足口病の発疹なの?」という程度。
ただ息子の場合は、38度台の発熱が3日間ありました。
そう考えると発疹はほとんどなかったものの、幼児期よりは辛い症状だったのかな?と思います。
ちなみに知人の娘さんは中学1年で手足口病になって、熱と口内炎がやはりひどかったとのことです。
大人はあまり罹りませんが、看病疲れなどで体力が落ちている時はウィルス感染しやすくなります。
眠れる時は家事は最低限にしてできるだけ眠る、食事は惣菜などを利用しても良いので肉・魚・野菜をバランスよく摂るなどして気をつけましょう。
手足口病になったら学校・幼稚園・保育園は出席停止?
手足口病は学校伝染病第3類に指定されているので、厳密に言えば感染の恐れがなくなるまで登校・登園は禁止です。
・・・が、手足口病は症状が消えてからも、ウィルスが1~2ヶ月は排泄される病気。
症状がないのに2ヶ月も登園・登校は禁止というのは無理があります。
そこで日本小児科学会では下記のように出席停止の基準を設けています。
- 熱が出ている場合は出席停止
- 食事がちゃんと取れていない場合は出席停止
- 発疹がひどい場合は出席停止
発熱がある場合に休むのは手足口病以外でもそうなわけですから当たり前といえば当たり前ですよね。
食事が取れていない場合というのも、それほど状態が辛いわけですから登園・登校しても十分な活動・学習ができないことが予想されるのでなるほどです。
発疹は実際のところ出ていても出ていなくても、感染力は変わらないもの。だから予防うんぬんには関係ないんです。
でも本人は痛くも痒くもなく問題無いにしても、周囲からすると「なんか移りそう…」という印象を持たれるし、いざ罹患したら「あの子から移った!」と言われる可能性が大きくなります。
それに子供って残酷だから「○○ちゃん!ブツブツがあって気持ち悪い!」とか言われかねませんので、発疹がひどい場合は登園・登校は控えましょうという基準になっています。
つまり【元気になって発疹が消えたらOK!】ということですね。
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