遠方で暮らす高齢の親の見守りグッズというと、遠隔カメラでの見守りがまず思いつきます。
ただ親の性格によっては、監視されているようで嫌だ!という場合もあるのが事実。
でもアイシルなら、見守りカメラとは違う方法で親の生活をサポート。
見守りカメラを嫌がる高齢者でも、自ら操作を行うアイシルなら興味を持ってくれる可能性があります。
そのアイシルの機能を、メリット・デメリットからご紹介します。
見守りと認知機能低下発見のアイシル
アイシルは見守りカメラとは別の角度から、高齢者の見守りをしてくれるグッズになります。
アイシルの最大の特徴は、特許も取得している認知症初期段階見極めシステムです。
アイシルは、見守られる高齢者が起床時・三食の食事・服薬・外出などの際に、この項目の本体ボタンを押すと、見守る人にその情報が伝達されて、無事に過ごしていることを知らせることができます。
またこれらの通知やその他の付属センサーにより収集された記録が、クラウドに記録されていき、AIが認知機能の低下がないかをチェックしてくれるようになっているのです。
カメラ機能はありませんが、人感センサーで見守られる人の部屋の状況や異常がないかをチェックしてくれるようになっています。
アイシルのデメリットとは
まずはアイシルのデメリットについてご紹介します。
- インターネット環境がないと使用不可
- カメラ機能がない
- 呼びかけ機能がない
インターネット環境がないと利用できない
アイシル本体にはSIMカードが付属していないため、利用するには家にネット環境が必要です。
インターネット環境の導入については、みまもりCUBEでも述べたように月額5,000円程度かかることが多いです。
その他に初期費用・端末代が必要なこともあります。
そのためネット環境が新規に必要となると、導入のハードルが少し上がってしまいます。
ただ元々インターネット環境が親の家に整っているなら、さらに通信のための費用がかかることがないともいえます。
カメラ機能がない
アイシルには、カメラの機能はないため、画像で親の姿を確認することができません。
メリットの方で述べますが、各種センサーによる安全確認となります。
見守る側としては姿を確認できる方が安心感はありますが、見守られる側の親がカメラは見張られているようで嫌だという場合もあります。
そんな場合は、逆にカメラ機能のない見守りグッズのほうが受け入れてもらいやすいでしょう。
呼びかけ機能がない
アイシルには、みまもりCUBEのような簡易的に通話できる機能はついていません。
ただ緊急の際は、アイシル本体の連絡ボタンを押すことで、登録した見守り先に一斉にメールで通知されるようになっています。
何か話したいことがあれば電話をかけて話せばよいですし、元気で生活している親でも、たまには子供から電話があったほうが喜んでくれるはず。
呼びかけ機能がなくても不便を感じることはないでしょう。
アイシルのメリットとは
次に、アイシルのメリットをご紹介します。
- データ蓄積で認知機能低下を早期把握可
- 標準仕様で3種のセンサーが付属
- 連絡ボタンを押すと登録先に一斉連絡可
- 見守りのデータをPC・スマホ等で確認可
- オプションでドアセンサーも接続可
データ蓄積で認知機能低下を早期把握可
アイシルは、起床時・朝食時・昼食時・夕食時・服薬時に、親本人が本体ボタンを押す仕組みです。
その他にも、NHKのテレビ体操の時間になったら体操を勧めるメッセージが流れ、脳トレを勧めるメッセージも1日1回流れます。
これらのメッセージには、はい・いいえで答える仕組みです。
操作の実行・不実行を、アイシル製造元会社のクラウドに蓄積。
生活リズム・生活習慣の変化を察知し、認知機能が低下している可能性を発見して、見守る人に連絡してくれるようになっています。
すでに仕事をリタイアしている親の場合、【決まった時間に○○しなければならない】という決まりがないため、どうしても生活リズムがルーズになりがちです。
アイシルがあれば、朝から決まった時間にメッセージが流れますので、親の生活にリズムを持たせることができます。
認知症になった私の母も、だんだんと生活リズムが乱れていって昼夜逆転していました。
規則正しい生活は、認知機能低下を防ぐ、大事なことのひとつであると痛感しています。
標準仕様で3種のセンサーが付属
アイシルには、「人感センサー」「照度センサー」「温度センサー」の3種類が標準仕様で付属しています。
人感センサーに一定時間以上の反応がない場合、照度センサーは照明をつけっぱなしだった場合、温度センサーで高温と人の動きを検知した場合、は異常と判断。
見守る人に異常を知らせるメッセージが送信されます。
温度センサー異常検知時は、エアコンを入れるようにとメッセージも流れます。
検知の設定は、見守られる人の生活状況にあわせて変更できるので、アイシルのセンサーのパターンと生活リズムが違っていて異常検知されっぱなしということはありません。
連絡ボタンを押すと登録先に一斉連絡可
連絡ボタンは、見守られる人が何か異常を感じたり、緊急性がある時に押すと、連絡を取りたい人にお知らせメールが配信されるようになっています。
配信先は、8つのメールアドレスが登録可能。
またLINEを登録すると、連絡ボタンが押された際にLINEメッセージも配信されます。
いざという時に連絡が配信される先が多いと、その中の誰かは気づいてくれるはずという安心感がありますよね。
見守りのデータをPC・スマホ等で確認可
緊急時の連絡ボタンによるお知らせの他、一日の状況をメールとLINEで配信。
また日々のデータが、アイシル製造元:株式会社アイトシステムのクラウドに保存されていて、そのデータをAIで分析し認知機能が低下していないかをチェックしてくれるようになっています。
そのクラウドには、パソコン・スマホ・LINEのいずれからでもアクセスできて閲覧可能。
パッと見てわかりやすい画面構成で、グラフも用いて、アイシル使用の状況や、蓄積してきたデータをわかりやすく見ることができます。
オプションでドアセンサーも接続可
オプションでドアセンサーをつけることも可能です。
ケーブルの長さは最長10mあるので、アイシル本体から少々離れた場所でも取付OK。
ドアセンサー利用時の追加料金はかかりません。
冷蔵庫の扉・トイレのドア・必ず出入りする居室のドアなどにつけておくと、親のプライバシーを侵害することなく、元気に過ごしていることがわかります。
まとめ
このようにアイシルは、日常生活の見守りのほか、認知機能低下に早期に気づく機能や室内温度の異常感知など、他の見守りグッズにはない機能が揃っています。
見守りカメラに拒絶反応のある親でも、もし倒れて誰にも気づいてもらえなかったらどうしよう?という心配は心の中にあるはず。
そのような親に、カメラ機能のないアイシルを勧めてみるとよいでしょう。
アイシルにはカメラ機能がないけれど、倒れたりして動けなかったらセンサーが異常を感知して、メールでサポート者に異常事態であることを知らせてくれる、と説明すれば受け入れてもらいやすいはずです。
いろいろとある見守りグッズですが、親の性格に合わせて、押し付けがましくならないように勧めるようにしましょう。
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