大動脈解離という病気を知っていますか?
芸能人でも古くは石原裕次郎さん、最近では加藤茶さんや大木凡人さんもこの病気にかかりました。
この病気は前触れになる自覚症状がほとんどない場合が多く、突然死がとても多いのだそうです。
実際になってしまった場合、どんな症状に襲われるのか?どんな痛みなのか?かかりやすい年齢はいくつぐらいなのか?について調べた結果をまとめました。
大動脈解離とは 突然死が多いって本当?
はい。本当です。
大動脈解離とは、簡単に言うと心臓の1番大きな血管が破れてしまう病気。
この血管は約60センチほどの長さがあるそう。
2015年の1月にこの病気にかかった大木凡人さんは60センチにわたって血管が裂けていたと担当医に言われたとのこと。つまり大動脈全体が破けてしまっていたということですよね。
またこの病気は致死率が高いのも特徴で、発症した人の約70%が死亡してしまうんだそうです。
実際にバスの運転手さんがこの大動脈解離になって運転中に突然死してしまい、乗客はサイドブレーキを引いてバスを停車させて事なきを得たというニュースも報道されていました。
もちろんバスの運転手さんは健康チェックも運転前にしていましたが、この大動脈解離はほとんど前兆症状がないのが特徴で発症前に気づくのはなかなか難しそうです。
大動脈解離の発症後、病院に搬送された人も手術中に50%は亡くなるという死亡率の高い病気になっています。
歌手の大滝詠一さんが、この病気で救急搬送中に亡くなられたを言うニュースを記憶している方も多いのではないかと思います。
大動脈解離 症状と痛みはどんなかんじなの?
いちばんの特徴的なものは胸の痛み。
しかもその胸の痛みは激痛で生半可なものでは無いため、逆にこれはただ事ではないことはわかりやすいです。
大木凡人さんの場合は、トイレで新聞を読んでいていざ出ようと立ち上がった途端に全身にバリバリバリと言うような激痛が走ったそう。
その後救急車を自分でよんで、病院に救急搬送後、手術をして一命をとりとめました。
またテノール歌手の田代誠さんの場合は、第九のコンサートの本番中に強烈な胸の痛みに襲われ、落とした楽譜も拾えないような状態に…。
でもそれから数十分、コンサートが終わるまで歌いきったというから驚きです。
本番後に合唱団の中にいたお医者様に診察してもらったところ、救急搬送が必要とのことで救急車で病院へ。
さらに手術ができる設備の整った病院へ再搬送され、 10時間以上にわたる手術を受けて命を救われたとのこと。
このように大動脈解離になってしまった場合、尋常では無い痛みが伴うことが多いです。
大動脈解離にかかりやすい年齢ってあるの?
加齢による血管の老化も関わっているので、やはり年齢が上がるほど発症する確率は高くなります。
一般的には50代から70代での発症が多いですが、今は40代での発症も増えているとのこと。
20代でもごく少数、 30代からは徐々にこの病気にかかる人が増え始めます。
特に健康にあまり気を配らない一人暮らしの男性の発症が多いイメージがある、と先日のテレビに出ていた専門医の方が言っていました。
また血縁に血管・心臓系の病気で亡くなった人がいる場合は罹患率が上がります。
ちなみに男性は女性の3倍ほど、この病気にかかる確率が高いです。
まとめ
このように大動脈解離は前兆もなく、突然発症してしまう恐ろしい病気です。
最近、救急車はできるだけ呼ばないようにしましょう的な声が高まっていますが【どう考えてもこの症状は普通の状態では無い】と感じたら迷わずに救急要請することも必要です。
特に大動脈解離は一刻を争う処置が必要な病気。
「この症状はおかしい…」と感じたら、周りの人に心配をかけないためにと遠慮したりせず救急車を呼びましょう。
また自分だけでなく、周りの人でこのような症状になってしまった人がいたら救急要請することも必要です。
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