私立大学の後期日程試験は、一般的には前期日程より狭き門になると言われています。
その理由は、募集人数が前期日程よりも圧倒的に少ないから。
それにもかかわらず後期日程のほうが受かりやすいという意見も見受けられます。
いったいどのような根拠で後期日程のほうが受かりやすいと言っているのかをリサーチ、息子が大学受験した時のことも加味してまとめてみました。
私立大学の後期日程は受かりにくいと言われている理由
まず一般的に言われている受かりにくい理由を挙げてみましょう。
前期よりも募集人数が大幅に少ない
どの大学も前期の募集人員が多いです。
その差は、前期募集人員と後期募集人員の差は5分の1以下という大学もあります。
2024年の明治学院大学の募集要項をチェックしてみたところ、例えば社会学部社会福祉学科は、A日程(前期)だと65名のところ、B日程(後期)だと約10名です。
また明治学院大学もそうなのですが、B日程では募集を行わない学部・学科もあります。
入試科目が前期日程と異なる
前期日程と後期日程では、同じ学部・学科でも試験科目が違う場合も多いです。
前期日程では英語外部検定利用(外検)が利用できるのに、後期日程では利用不可なこともあります。
大学によっては、前期日程の試験は全問マークシート方式だったのに、後期日程は自分の意見を述べる記述式の小論文があったりと、出題方式が違うことも。
前期日程の時は違っていると、後期日程用の対策も必要です。
後期日程のほうが入試問題が難しい
難しいと言うよりは、出題形式が違うといったほうがよいかもしれません。
とはいえ模試や前期日程で受けた出題形式と違うということは、難易度が上がるということになるでしょう。
後期日程を受験する人のほうがレベルが高い
これは実際のところどうだろう?と個人的には疑問に思う見方です。
そもそも前期日程で意中のところに合格できなかったから後期日程を受験するわけなので、前期日程受験者よりも学力レベルが上がるということがあるのだろうか?と思います。
ただ前期日程でまだ試験会場の雰囲気に慣れなくて実力が出せず、思うような合格結果を得られていなかった人の場合は、後期日程のほうが実力を思う存分出せるという可能性はあります。
私立大学の後期日程が受かりやすいという説の根拠
では次に、私立大学の後期日程が受かりやすいという理由です。
後期日程は受験生の欠席率が高め
後期日程の願書締め切り後に、希望大学の合格が判明した人は、後期日程の試験を欠席することになります。
そのため前期日程よりは、たしかに欠席者増える傾向にあるようです。
実力がある人は前期日程で合格している
これは確かにその通りかと。
後期日程は、GMARCH以上の大学はそもそも日程を設定していないことが多いです。
そのためGMARCH以上の大学に合格できず、繰り上げ合格の連絡がこなかったら浪人を決める、という人もいます。
後期日程試験の対策をせずに受験する人もいる
前述したように、前期日程と後期日程では試験の科目や出題形式が違うことが多いです。
そのため後期試験向けの勉強をしたほうがよいのは言うまでもありません。
ただ約3週間~1ヶ月に及ぶ前期日程の受験が終わったことで、結果がまだ出ていないのにホッとしてしまう人もいるでしょう。
そのため後期試験向けの対策をしておけば、何もしないで後期試験を受ける人と比べれば有利になるというわけです。
まとめ
このように後期日程のほうが受かりやすいと手放しでは言えないものの、後期日程むけの対策をしておくことで合格確率をあげることはできるはずです。
ただGMARCH以上のレベルでは後期日程試験を行わないところがほとんどで、成成明学獨國武でも、後期日程を実施する大学は限られます。
おそらくこれらのレベルになると、後期日程を行わなくても入学定員の確保ができるからなのではないかと。
そのため後期日程を実施する大学は、日東駒専レベル以下が多くなります。
とはいえ日東駒専でも、日本の私立大学の上位30%くらいの位置なので、希望すれば誰でも入れるレベルではありません。
大東亜帝国も近年は難易度が上がってきています。
合格したら本当に入学する気持ちがあるのか?学んでみたいと思う学部で後期日程試験があるのか?など、いろいろな面から考えてみて最終的に受験するかを決めるようにしましょう。
関連記事まとめ
私立大学の出願書類を持参して提出するのはアリ?そもそもそんなことが出来るの?
受験生は朝ご飯を食べないほうがいい?食べたほうがいい?お弁当は?
コメント