大学生になったから一人暮らしをしたい!と思う子供は、けっこういるかと思います。
でも実家から通えるのにもったいないのでは?贅沢なのでは?という意見も見聞きします。
我が家の場合も通える距離でしたが、息子の強い希望と家が狭いという住宅事情もあって、一人暮らしすることになりました。
結論から言うと、息子は一人暮らしをして良かったと思っています。
体験談としてまとめたので、悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
大学生になる息子が一人暮らしを宣言
「大学生になったら一人暮らしをする!」と受験前から宣言していた息子。
そうはいってもまずは大学に合格するのが先決じゃないか!と、母である私はそれを聞いてもあまり深く考えていませんでした。
たまに洗濯物を畳んだり、食器洗いをしてくれることもありましたが、ホンっとに気が向いたときだけなので、家事を手伝っているというレベルでもなく…。
でも本人は「オレは家事ができる!」と思っていたようです。
最終的に進学先の大学が決まったのは、後期日程の試験結果が出た3月下旬。
進学先が決まったことで、正式に?息子が一人暮らし宣言をしました。
その宣言の内容は下記の通り。
・最初に必要な家具と家電は自分の貯金で買う
・毎月の家賃は出してほしい
・物件はなるべく安いところでよい
・生活費は光熱費と食費も含めて自分で稼いで支払う
・学業に必要なものも自分で買う
・通学に必要な交通費も自分で支払う
そこまでの決心があるならと考えて、一緒に物件探しをすることになりました。
大学生の息子が一人暮らしをしたデメリット
あまりデメリットはないのですが、一応2つ挙げてみました。
ふだんの様子がわからない
ちゃんと大学へ行っているのか?など、ふだんの生活の様子がほとんどわからないのは確かに心配です。
変な詐欺に引っかかるんじゃないのか?起きられなくて単位を落とすんじゃないのか?ブラックバイトを辞められなくなるんじゃないのか?などなど、あれこれとヤキモキ考えました。
とはいえ一緒に暮らしていても起こり得ることですし、息子には「なにか困ったことがあったり、疑問に思うことがあったら相談してね」と伝えてあります。
1年生の時はしばしば質問電話がかかってきましたが、2年生になるとその頻度も減りました。
1年次の成績もそんなに悪くなかったですし(ムラはあるけど)、そこそこ真面目にたまにサボりつつ大学生活を送っている様子です。
すぐに駆けつけられない
同じ都内に住んでいるとはいえ、電車を2回乗り継がないと息子の住むアパートには行けません。
何かピンチに陥った時に、すぐに行ってあげられないです。
とはいえ息子が一人暮らしをはじめて約2年間が経過しましたが、そんなピンチはまだ一度もありません。
1年生の冬に新型コロナウイルスに息子が感染した際は、必要なものを玄関先まで届けてあげたりしました。
でも2年生の秋にインフルエンザに罹って40度の熱が出たそうですが、その時は事後報告でした。
きっと頼れるお友達ができたのか、宅配サービスなどをうまく使ったのかなと。
しかしそういう時くらい頼ってくれればいいのに…と、ちょっと寂しい感は否めません。
大学生の息子が一人暮らしをしたメリット
これはかなりたくさんあります。
息子が家事の大変さを知った
洗濯・掃除・ゴミ出しだけで、こんなに大変だとは予想していなかったそうです。
自炊すると張り切っていましたが1ヶ月経たず断念していました。
このことを体験してわかったことは大きな収穫。
将来パートナーと生活する時も、家事の大変さをわかっているならちゃんと分担できるのではないかと思います。
息子に金銭感覚が身についた
もともとそんなに金銭感覚がひどいわけではなかったのですが、少しルーズなところはありました。
ただ生活費を自分で出すと宣言して一人暮らしをはじめたので、節約に目覚めたようです。
やりたいことはやるけど、節約できるところはするという方針。
例えば「筋トレしてマッチョになりたい」とのことで、スポーツクラブに入会。
会費はかかるけれど、シャワーはそこで済ませて水道代を節約。
手間が省けて安く済んで栄養もあるとのことで、粉のプロティンを作って朝食代わり。
ゴミ捨てが大変になるし、食材を無駄なく使うのは難しいということで自炊は断念。
バイトは賄い付きor割引になるものに変更して、バイト以外で思い切り食べたい時はおかわり自由のお店へ行く。
時間に余裕のある時は、運動がてら電車に乗らずに歩いて移動する、などなど。
私も見習わなきゃな~と思うことがしばしばあります(笑)
我が家の光熱費が減った
息子がお風呂に入ればシャワーは出しっぱなしにするし、歯を磨く時も水道をジャージャー。
手を洗う時も水を出しっぱなし。
エアコンは強くしたまま使って、ひどい時はそのまま出かけてつけっぱなし。
いくら言っても直らず、水道代は2万円以上、冬場の電気代は3万円以上。
それが息子が一人暮らしをするようになって、水道代は約半分の1万円。
冬場の電気代は、息子が居た頃よりも値上げで高くなっているはずなのに、これまた半額以下の1万2千円ほど。
息子本人も一人暮らしになってからは気をつけているそうで、やはり自分で払うとなると直せるんだなぁと感心しています。
我が家の食費が減った
息子が居た頃は、冷蔵庫に保存しておいたものが気がつくと食べ尽くされていることもしばしば。
よく食べるので足りなくならないように多めに作らなければならず、いざ足りない時のために冷凍食品や日持ちのするおかずも常備していました。
息子が一人暮らしをするようになり、そもそもの食材量が減ったうえ、予備のおかずを準備しておく必要もなし。
1万円~1.5万円くらいは食費が減りました。
洗濯物が減った
息子が一人暮らしを始めたため、1人分の洗濯物が減って楽になりました。
神経質なところがあったので、やたらと服を着替えたり靴下を履き替えたりするので、それはそれは洗濯物が多かったんです。
おそらく水道代の高さへも影響していたと思います。
私のストレスが減った
水道は流しっぱなし、エアコンはつけっぱなし、食べようと思っていたものが冷蔵庫から消えている、洗濯物が山盛り状態、などなど息子がいる時はいろんなことでストレスを感じていました。
でも息子が一人暮らしをしたことで、それらのストレスが軽減。
よく息子が「カラオケで高得点を出すための歌の練習」を家の中でしていたので、それを聞かなくて済むようになったのも大きいです。
息子もストレスが減ったとのこと
好き放題やっているように感じていた息子の行動でしたが、母である私にアレコレ言われるので(そりゃ言うよ…)、息子は息子でストレスを感じていたそう。
部屋は汚いのに、変に潔癖症なところがあったりして(やたらと手を洗うとか)精神的にバランスを崩していたようです。
それが一人暮らしを始めてみて、自分の好きなように、自分のペースで出来るので、徐々に「やりたくないんだけど、やらないと気が済まない」行動が治まっていったとのこと。
一人暮らしを始めた当初は部屋が静かすぎて落ち着かなかったそうですが、だんだんと1人でいることに慣れて快適になったと言っていました。
まとめ
このように我が家にとっては、大学生になった息子が一人暮らしを始めたことはいろいろな面で良いことが多かったです。
家賃こそ親が負担をしていますが、それまで息子がいることで高くなっていた光熱費や食費、実家から大学へ通っていたらだしてあげていたであろう交通費などを含めると、トントンかちょっとおつりがくるくらい。
息子には「オレが一人暮らしして出費が減ったでしょう?!」と言われたこともあり、実際にそうだと思います。
でも何よりの収穫は息子がしっかりしたこと。
危なっかしい雰囲気がありましたが、ずいぶんと落ち着きました。
高校までとは違って、大学の勉強は必修科目はあるものの、自分である程度えらべるので興味を持って受講できているようです。
たまにサボっているようですが、落とさない&出来るだけ良い成績がつくように勉強しているとのこと。
親から生活費の仕送りもしてもらっている学友をうらやましく思いつつも、自分の力で生活しているという自負が息子をしっかりさせているのかもしれません。
ただ体調を崩してバイトが出来なくなったら生活が回らなくなると思うので、学生ローンなどで借りるようなことはせずに、そういう時は援助するので言ってほしいと伝えてはあります。
本音をいえば、親としてはもちろん心配です。
とはいえ本人が成長を臨んでいるのに、その足を引っ張るようなことをしてはいけないなと。
私自身も子離れしなければならない時期なのでしょう。
いろいろなことに挑戦して成長していっている息子に負けないように、私も新しいことにチャレンジして自己研鑽していかねばと思っています。
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