築50年以上の鉄筋コンクリート賃貸マンションに住んでみたメリット&デメリット体験談

住まい
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我が家が築50年以上の鉄筋コンクリート賃貸マンションに、約2年間住んでみての感想をまとめました。

実際に住んでみた経験から想定内・想定外のメリット・デメリットをお話しします。

古い賃貸マンションに住んでみようかなぁと思っているけれど、予想ができないような難点があるのでは?!と心配な方の参考になれば嬉しいです。

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築年数の古い賃貸マンションに住むデメリットとは?

はっきり言ってデメリットが多いのは事実です。

ただそれが住む人にとって許容範囲であるか?がポイント。

下記に挙げたデメリットが全ての築50年以上物件に当てはまるわけではないですが、これくらいなら大丈夫!と思えそうでしょうか?

1.カビが生えやすい

私が築古の賃貸マンションに移り住んで一番の悩みは、カビと言っても言い過ぎではないくほどとにかくカビが生えやすい…。

ベランダ東向きの角部屋なので、外壁が北向きなことがその原因の一つかと推測しました。

冬期はその北側の外壁部分の壁が冷たくなり、なんと結露してしまうのです!

窓じゃなくて内壁が結露することに驚愕。

しかもその北側にクローゼット(おそらく半間の押し入れをクロゼットに改造したもの)の中の、北側壁部分がいつの間にか青カビだらけに!

その壁にくっつくように吊るしておいた服が、何着か青かびの犠牲になりました…。

またキッチンのガスコンロが北側の壁沿いにあり、このガスコンロの足元付近も気が付くと青カビが生えてくる場所。

キッチンワゴンを置いているので湿気が余計にたまりやすいのかもしれませんが、湿気とりも置いても発生。

さらにトイレも日の当たらない外壁(一応西側ですが隣の建物の陰になる)に面した場所にあることと、すぐ横がお風呂場ということもありカビやすい。

そのためトイレに専用の除湿機を購入して、常時運転して対応することにしました。

↓私も愛用のオススメ除湿機

2.換気扇がない

1のカビが生えやすいことと関係あるのですが、お風呂場にも脱衣所にも換気扇ナシ。

あるのはガスコンロの上の小さい換気扇だけ。

しかもお風呂場・脱衣所・トイレが別々にはなっているものの、すぐ近くにあるため湿気がこもりやすい構造。

トイレにカビが生えやすいのは、外壁からの冷気もありますがお風呂場からの湿気も原因の一つと考えられます。

3.キッチンの設備が古い

いつ頃の年式のものか不明ですが、以前に住んでいた築20年以上のURの団地についていたキッチン設備よりも古さを感じるキッチン設備。

古いシステムキッチンあるあるで、キッチン台の高さも低め…。

ガスコンロは別途自分で購入する必要がありますし、ビルトインコンロではないのでコンロ置き場とガスコンロのすき間に食材が落ちるのも難点。

ガスコンロ上にはさすがに換気扇があるものの、小さくて吸い込む能力が低そうなため揚げ物したら油が室内に広がりそう。

ただこの物件はキッチンパネル・シングルレバー混合水栓には変えてくれてあって良心的。

他にも築年数の古い賃貸マンションを見学に行きましたが、たいていはキッチン調理台まわりの壁は昔ながらのタイル、水栓はお湯と水をそれぞれひねって調整する2ハンドル混合水栓です。

タイルだと油汚れを落とすのが大変ですし、お湯と水のバルブをそれぞれ調整しなければならないのは料理の際や食器などの後片付けでも手間が増えるので、この物件を決める際のポイントになりました。

4.トイレの室内が小さい

これは築年数が古いことだけが理由ではないと思いますが、今どきの物件にはありえないくらいトイレの室内サイズが小さいです。

たぶん昔は和式だったので、そんなにスペースがいらなかったのかもしれません。

もちろん今のトイレは洋式になっており、温水洗浄便座付きですが個室サイズの小さいこと小さいこと…。

おそらく体格の良い人だとトイレの出入りが大変なのではないか?というくらい小さいです。

5.お風呂の設備が古い

ユニットバスではないため浴槽が台の上に置いてある形式となっており、浴槽とその下の床に汚れがたまるようですが(見えないのでよくわからない)、非常に掃除がしづらい…。

たまにキッチンハイターをその下にたくさんプッシュして、しばらくおいてからシャワーの勢いを強くして流すとけっこうな汚れが出現。

おそらく全部はとりきれていないので汚れが残っていると思いますが、それは考えないようにして過ごしていました。

また床は石張りなので冬は冷たい!

湯船のお湯を何杯か床にぶちまけて、温めるようにして対応。

排水口も昔ながらの鉄製で、今どきのように排水口部分が見えなくなるようなフタもないため見た目が悪かったです。

6.コンセントが少ない

これも近年の物件にはありえないくらいのコンセント数の少なさ。

2DKの物件で、コンセントの数は下記の通り。

玄関を入ってスグの場所に2口コンセントが1つ
6畳の部屋にはそれぞれに2口コンセントが1つだけ
トイレ内に2口コンセントが1つ(これは普通ですね)
ダイニングキッチンには冷蔵庫付近に2口コンセントが1つ
ダイニングキッチンにある洗濯機置き場に2口コンセントが1つ

ちなみに“ダイニングキッチンに洗濯機置き場?”と思ったかもしれませんが、書き間違いではありません。

この物件の洗濯機置き場は、以前はベランダにあったそう。

でも室内洗濯機置き場を希望する人が多く、DKに洗濯機置き場をつけたとのこと。

今でもほかの部屋ではベランダで洗濯機を置いているお宅もあって、ベランダから洗濯機の音がきこえてくることがありました。

7.天井が低い

私が家の中で過ごす分には意識しなくてよいことなのですが、息子は身長180㎝超のため気を付けないとトイレや洗面所の出入りの時に頭をぶつける天井の低さです。

息子の頭がかち割れる前にと、100円ショップで赤ちゃんの頭を守る隅っこガードをドアの上に張り付けて防御。

ただ天井が低いということは、暖房や冷房の効きはよくてエコかもしれません(笑)

↓このようなガードです

8.玄関ドアのサイズが小さい

玄関ドアを開けた時の高さは約180㎝、約幅80㎝。

玄関ドアの外は、息子の頭を守る隅っこガードがつけられないのが難点。

またもう一つ問題なのが、昔はポピュラーだった玄関内側についている新聞受け。

これがあることで玄関ドアを開け放した時に幅が狭くなるため、家族向けのドラム式洗濯乾燥機は搬入不可能の可能性が高いです。

玄関ドアの新聞受けはネジ止め仕様で取り外せる場合もあるようですが、築50年以上の古い物件の場合はそのネジが老朽化していて錆びついて外せないという可能性もあります。

ドラム式乾燥機はドア部分が前に出っ張っているものが多いので、見学時に搬入できるかどうか?を採寸しておいた方が安心です。

9.網戸がない

古い物件はサッシ形状が古くて、窓に網戸が付いていない場合も多いです。

我が家が居住中していた築50年超の物件は、後付けでベランダ側のサッシに網戸をつけてくれてありました。

でも無理やり後付でつけている状態なのですき間ができてしまうため、日中の明るい時に少し網戸にすることがある程度しか使わず。

ちなみにキッチン・トイレ・お風呂場にも押して開くタイプの窓がありますが、こちらは網戸が丸っきりないため蚊やゴ○○○の侵入を防ぐためにやはり日中しか開けないようにしています。

正直なところ日中は日中で、ハチでも入ってきたら怖いな~と思っていましたが、とりあえずハチの侵入はありませんでした。

10.隙間風が吹く

古い窓サッシなので強風時はカーテンが揺れるほどの隙間風!

玄関ドア内側に100円ショップですき間テープを買ってきて、これをドアの隙間に張り巡らして防御。

ちなみにこの玄関ドアのすき間。

デカGが侵入できるほどで、子供が隣家の玄関ドアすき間から侵入していくデカGを目撃したことがあるそうです…。

新聞受けからの風もかなり入るため、厚紙とテープでここもふさぎました。

ちなみに隙間風が吹くくらいなので、救急車やパトカーの音などが大通りに近いこともあってよく聞こえてきました。

11.和室がある

古い賃貸物件だと和室があることが多いです。

畳の部屋も悪くないですが、家具を置いたときに凹むことなど考えると気を使いますよね。

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居住していた築50年超の物件も、2部屋のうち1部屋は和室。

間取り的に和室の方を子供の部屋としました。

ベッドを置いたり、キャスター付きの椅子を使いたいということで、畳の上にPE樹脂のジョイントマットを敷き詰めて対処。

床が少し柔らかくて普通のフローリングより好き!との子供談。

ただジョイントマットと畳の間に少しずつホコリやゴミがたまると思うので、本当ならもともと洋室の方がよかったというのが本音です。

12.収納の形が古い

和室の方には、一間分の天袋付き押入れが付属。

クローゼット派には深くて使いづらいと嫌われがちですよね。

ただ押し入れは奥行きがあるため収納量抜群なので、奥にはオフシーズンのものをいれて使用。

手前にいま使うものを置くようにすると、そんなに使いづらいということはなかったです。

天袋も奥の方はふだんはつかわないこたつ布団や捨てられない思い出の品などをいれて、手前にふだん出し入れして使うものを置いて活用できました。

13.耐震性に不安がある

古いマンションは昔の建築基準で建てられているわけですから、耐震性については心配ないといったら嘘になります。

とはいえ耐震診断をして補強しているマンションもあるので、その点は賃貸契約を結ぶ前に確認してみてください。

私が居住中の物件は、重要事項説明書を確認したところ、耐震診断を受けたことは無となっていました。

つまり当然耐震補強もしていない状態です。

ただ日常的な管理はしっかりされているマンションですし、地下1階・地上8階建てのSRC構造マンションなので、そんなに地震に弱くはなさそうかな?と楽観。

耐震性を気にしてしまうと、築年数の古い物件には怖くて住めないと思います。

14.電気のアンペア数をあげられないかもしれない

使用している電気機器が多いと、ブレーカーが落ちないように契約アンペア数をあげたいという方もいると思います。

古いマンションの場合、このアンペア数を高めにする希望しても、○○アンペアまでしか上げることができないという場合もあるそう。

私が居住していた築50年超の部屋は30アンペアで契約。

東京電力に確認したところさらにあげることは可能でしたが、契約アンペアをあげると基本料金も上がりますし、そのまま使用していました。

15.光回線が引けないかもしれない

古い物件の中には光ファイバーを引きこむことができない場合があると、不動産屋さんから聞きました。

また光コンセントが設置されていないと、その設置費用が必要なことも。

光回線に申し込んでも、使えるようになるまで数週間~1・2か月ほどかかる場合もあるそう。

できれば最初から光コンセントがついている物件の方が安心です。

ただ近頃は工事不要の高速無線通信:WiMAXの通信制限がなくなり、光回線の代わりにWiMAXを利用している人も。

まずWiMAXの電波がちゃんと入るかどうかをトライアルでお試しして、ダメだったら光回線を申し込むようにするのも1つの策です。

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16.テレビアンテナ差込口が1つしかない

築年数50年超のマンションは、オーナーが良心的な人でDKと6畳の居室2部屋の合計3箇所に、テレビアンテナ差込口をつけてくれていました。

ただ築年数が古い場合、もともと付いていた1箇所にしかテレビアンテナ差込口がないということも。

実際、そのあとに引越した築35年の物件には居室1箇所にしかテレビアンテナ差込口がありませんでした。

17.電気温水器の物件もある

給湯設備が電気温水器の物件が古いマンションだとたまにあります(私が見学した物件にもありました)。

家族世帯だと気を付けていないとお湯切れをおこして、家にいるのに温かいお風呂に入れないという悲劇が起こる可能性も…。

電気温水器の例

夜間電力を使ってお湯を作るので金額的にはガスを使うのと大して変わらない、と不動産屋さんから聞きました。

ただ電気・ガスなどのエネルギー事情がどうなるかわかりませんし、古い電気温水器が故障した場合にすぐに修理ができるのか?という心配もあります。

そんなことはガス給湯器でも同じだ!と納得できなければ避けた方がよいかもしれません。

18.駐輪場がないかもしれない

え?駐車場の間違いじゃないの?と思うかもしれませんが、駐輪場=自転車置き場のことです。

あるのが当然と思っていたのですが、特に築古マンションでは駐輪場そのものがないことも。

もしくはあっても駐輪可能台数が少なくて空きがない、ということがけっこうあります。

たぶん昔は路上駐輪しても大丈夫だったので、古いマンションが建築された当時は駐輪場を作らなかったのかもしれません…。

また駐輪可能だとしても1か月1台につき、1,500円~2,000円前後かかる物件もあります(これは築浅物件でも同様ですが)。

駐車場は月極があちこちにあるものですが、駐輪場は意外にないので自転車を使いたい人は要注意です。

19.郵便受けのサイズが小さい

古い集合住宅の物件の場合、ポストの横幅サイズが小さいことが多いです。

昔はB5、今はA4サイズの規格が郵便等で使われることが多いため。

メルカリ便などでよく使われるA4サイズのポスティングOKサイズが、ポストに入らずに再配達となってしまうことがありました。

郵便受け配達のレターパックなども横では入らず、縦になってはみ出していることも。

居住していたマンションで盗難があったとは聞きませんでしたが、セキュリティ上はあまりよろしくないですよね。

20.ゴミ出しは自分で当日の朝に出しに行かなければならない

築年数の古い賃貸マンションの場合、ゴミはゴミ出し可能な日に自分で出しに行かなければならないところがほとんどです。

マンション内にゴミ置き場がある築古マンションはほぼありません。

24時間ゴミ捨て可能なスペースがないのです。

ただそのぶん管理費が安くなるというメリットもあると考えられます。

築年数の古い賃貸マンションに住むメリットとは?

ズバリ家賃の安さです!

物件所在地にもよりますが、広さや駅からの近さが同じでも築年数の古いと万単位で賃貸料が違ってくるはずです。

我が家の場合も、同じくらい広さ・駅からの距離なら築浅の物件よりも3万円ほど安い価格した。

他には強いてあげるとすれば、すでに年月が経っているので見学に行けば、そのマンションの雰囲気や管理体制がわかりやすいことでしょうか。

共有部分にゴミがあったり、どこかが壊れたままになっているような状態なら管理が悪い・住民のモラルが低いと予想できます。

古い物件でも日常の管理がしっかりしていると安心して住むことができます。

古い賃貸マンションに住んで私が後悔したことは?

築50年以上の古い賃貸マンションに住んでみて、特に後悔と感じることは不思議なくらいありませんでした。

その前のマンションはさらに駅に近く、新築でオートロック、宅配ボックスもあって、浴室乾燥機もあって…と充実設備でしたが、なんせ家賃が高すぎました!

そのときは諸事情によりセキュリティのしっかりしているマンションにしていたのですが、仕方がなかったとはいえあの家賃は痛カッタ。

安い物件に引越した時はホッとしたものです(笑)

ただまさかあちこちにカビが生えるとは想定外で、カビ対策のために3台も除湿器を購入する必要があるとは思わず…。

またわずか2か月の間にデカGが2匹も襲来した時は半泣きでした。

まとめ

私にとって築50年以上の古い賃貸マンションに引越したことは大正解でした。

ただ人によって我慢できる部分とできない部分は違いますし、築古マンションといっても物件によってそれぞれ違います。

自分にとって可・不可な条件を整理して、古い賃貸マンションでも自分は住めるか?を考えてくださいね。

また“古いマンションは音がうるさい”という記載をネットのあちこちで見かけたのですが、我が家の場合は音は上下階・隣家の音はほとんど気になりません。

せいぜい上階宅が何度も引き戸を開け閉めした時くらいでしょうか。

むしろ前居住の新築マンション(軽量鉄骨構造)のほうが上階・隣家の音が気になったくらいです。

そうはいっても音に関しては住んでみないとわからない部分が多いと思います。

良いと思った物件であるなら“賃貸なんだからどうしても気に入らなければ引越せばいい!”くらいの気持ちでもよいかも?!(引越しのお金はかかりますが)

あなたが良い物件に巡り合えますように祈っています。

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